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2018.03.08

今後のイスラエルのIT分野への期待

“イスラエル経済を活性化している要因として、IT関連やライフサイエンス分野を中心とするハイテク・ベンチャー企業群の重要性が見逃せない。”

『ベンチャー大国イスラエル』

アメリカのシリコンバレーと比べ、人口対比で圧倒的多数の
優秀な人材が輩出されていて、中東のシリコンバレーと呼ばれているイスラエル。

そんなイスラエルの産業界をけん引するのが、
“ITとライフサイエンスを主力とするハイテク産業”である。
IT産業の主な業種は、通信機器、電子機器、ソフトウェア開発などであり、
ライフサイエンス産業の主な業種は、医薬品や医療機器の開発・製造である。

イスラエルでは、ITとライフサイエンス分野を中心に有力なベンチャー企業が勃興し、
これがハイテク産業の活性化・高成長の牽引役となっている。
こうした分野で、世界的な成功を収めたベンチャー企業も多い。

ただ、こうしたベンチャー企業のなかには
“創業時点でいい技術は持っていても資金がない”というケースが少なくない。

経済規模が小さいイスラエルに居ても業容拡大が期待できないことから、
海外へ進出するイスラエル企業も多く、
本社がニューヨークというイスラエル企業も珍しくない。
最近では、イスラエルのベンチャー企業の中には、上場を目指すのではなく、
新技術を実用化した段階で創業者が会社を他社に売却してしまうケースも増えている。

そうした創業者は、業容拡大前のベンチャー企業の段階で大手企業に会社を売却し、
その資金を元手にまた次の発明に着手する。
失敗しても、すぐ別の企業を興すことができる「失敗を許容する文化」と、
事業成功後、自社の株式保有や大企業化にこだわらず早期に売却し、
その資金を次の研究に投じるという、起業・チャレンジ精神の旺盛さが、
イスラエルのベンチャー企業勃興をもたらす土壌になっていると言える。
イスラエルのハイテク・ベンチャーの担い手は、民間の起業家・発明家であるが、政府も、
こうしたハイテク・ベンチャーが海外で活躍できる機会を広げるべく、戦略的な支援を行っている。
イスラエル政府は、国際的な提携を広げることによって、イスラエル企業を支援することを狙っている。

今後は、イスラエルのIT技術を日本の企業と提携することで、
日本の発展にも繋がり、二国間の発展が期待できると言える。

(出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

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