COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年08月19日掲載

イスラエルディープテックへの投資

ディープテック

Deep tech(ディープテック)とは、科学的な発見や革新的な技術に基づいて、世界に大きな影響を与える問題を解決する取り組みを指します。
イスラエルのハイテク業界は厳しい局面を迎えていますが、その中でディープテックへの大規模な投資を行うファンドを立ち上げたIN Venture。
今回は本ファンド立ち上げについての記事をご紹介します。

IN Venture、イスラエルのディープテック・スタートアップ向けに1億5,000万ドルを調達

イスラエルに拠点を置くベンチャーキャピタルIN Ventureは、初期段階のディープテック・スタートアップに投資する第2号ファンドのために1億5,000万ドルを調達したことを発表しました。

2年前に最初のファンドを発表し、イスラエルの新興企業7社に1億ドルを投資しましたが、いずれもディープテック(「浅い技術」ではなく、工学や科学の進歩によるハイテク・イノベーション)に特化した企業でした。

量子コンピュータのClassiq Technologies社、水素エネルギーのH2Pro社、サイバーセキュアな遠隔操作ソフトウェアのOttopia社、画像・映像プラットフォームのBRIA社など7社すべてが、その後、大規模な投資を受けています。

投資先の一つであるディープテック・サイバー企業GK8社は、後にイスラエル・アメリカの暗号企業Celsius社に1億1,500万ドルで買収されました。

IN Ventureは、鉄鋼、航空、運輸、エネルギー、通信、鉱物、化学などの分野で事業を展開する日本最大級の総合商社である住友商事の、イスラエルにフォーカスしたベンチャーキャピタル部門です。
鉄鋼、航空、運輸、エネルギー、通信、鉱物、化学などの分野で事業を展開しています。

IN Ventureの共同創業者であるEyal Rosner氏は、「イスラエルのハイテク業界にとって厳しい時期に、2号ファンドを立ち上げることができたことを誇りに思います」と述べています。

また、「投資額の減少はすでにその兆候を示しており、初期段階のスタートアップへの投資ラウンドは大幅に減少しているのです」と続けています。

彼と、同じく共同創業者のEitan Naor氏は、1億5,000万ドルを主にディープテック分野のアーリーステージのイスラエルのスタートアップに、シードからシリーズAまで投資する予定であると述べています。

「現時点では、イスラエルが未来の世界に大きな影響を与えるという信念のもと、ESG(環境、社会、ガバナンス)とデジタル変革の分野で投資をリードしています」とRosner氏は述べています。

「イスラエルのエコシステムの強化に重要な役割を果たし、イスラエルの起業家に優れた企業を築くための強固な基盤を提供できることを誇りに思います」と加えています。

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