COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年08月22日掲載

クラウド監視サービスのインターフェース管理

外部APIソフトのインターフェース管理

API分野のサイバーセキュリティ事業を手掛けていたイスラエルのスタートアップ。
事業方向を転換し、現在は外部APIソフトのインターフェースを管理しています。
クラウド監視サービス企業による同社の買収についての記事をご紹介します。

Datadog社、イスラエルの API オブザーバビリティSeekret 社を買収

米国のクラウド監視サービス会社Datadog社(Nasdaq: DDOG)は、イスラエルのAPI観測プラットフォームSeekret社を買収することを発表しました。
同社は、CEOのIdan Gindi氏、CPOのOfir Yefet氏、CTOのValery Pliskin氏によって設立された企業です。買収額は約7,000万ドルとみられています。

Seekret社は、外部APIソフトのインターフェースを管理しています。当初はAPI分野のサイバーセキュリティ企業としてスタートしましたが、事業の方向性を変え、現在はインターフェースの管理を手掛けています。
判明している限りでは、まだ大きな売上はなく、売上は100万ドル以下とみられています。

Gindi氏とYefet氏は、サイバーセキュリティ企業のAxoniusで一緒に働いていましたが、自分たちのスタートアップを運営したいと考え、2年弱前にSeekret社を設立しました。
イスラエルのHetz VenturesやドイツのTarget Global、そして10年前にAnobitをAppleに売却したAriel Maislosや最近Intelに会社を売却したGranulate CEO Asaf Ezraなどの個人投資家から1,000万ドル以下を調達したと推定されています。

DataDog社は、クラウドの監視と観測の分野で急成長している企業で、2年前にウォール街でIPOを果たし、時価総額は354億ドルに達しています。

DataDog社は、イスラエルのハイテク市場の低価格を利用して、比較的小規模な企業を買収し、人員を拡大しています。
1年以内にイスラエルに500人の従業員を抱える開発センターを運営することが目標です。
同社は過去にOzCode社を買収しており、同社のCEOであるShimon Hason氏がDataDog Israelの代表を務めています。
開発センターはテルアビブのToHaタワーにあり、Seekret社の25人のチームを含め40人の従業員がいます。

DataDog社はもともとデータモニタリングに注力していましたが、最近では、イスラエルのWizやOrcaと競合するクラウドアプリケーションのサイバーセキュリティや、ライブラリやインターフェースの管理など、多くのエンタープライズソフトウェア分野にも進出しています。

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