COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年08月17日掲載

SaaS業界の目覚ましい成長

B2B SaaS向けユーザー管理インフラ

イスラエルのSaaS業界は目覚ましい成長を遂げています。
2022年から2023年にかけて、SaaSへの支出額は約1.2倍になると推定されています。
成長が著しいSaaS業界において、B2B向けのユーザー管理インフラを開発するスタートアップについての記事をご紹介します。

Frontegg社、B2Bアプリのユーザー管理プラットフォームで4,000万ドルを調達

イスラエルのスタートアップは、B2B SaaSのユーザー管理インフラを提供し、サインアップからサブスクリプションまでのフルユーザージャーニーを処理するソリューションを開発しています。

B2Bアプリのユーザー管理プラットフォームを開発したFrontegg社は、7月28日に、Stripesとグローバルなソフトウェア投資家Insight Partnersが共同リードするシリーズB資金として4,000万ドルを調達したと発表しました。
昨年12月の2,500万ドルのシリーズAに続くもので、Pitango First、Global Founders Capital、i3 EquityなどのVCからの調達総額は7,000万ドルとなります。

Frontegg社のソリューションは、B2B SaaS向けのユーザー管理インフラを提供し、サインアップからサブスクリプションまでのフルユーザージャーニーを処理します。
このプラットフォームは、マルチテナントを中核としており、あらゆる設定や構成に対して組織レベルでのきめ細かな対応を可能にしています。

SaaS業界は近年目覚ましい成長を遂げており、Gartner社は、SaaSへの支出額が2022年の1,760億ドルから2023年には2,080億ドルに達すると予測しています。
Frontegg社が行った調査では、今年発表されたシリーズA資金調達ラウンドの70%以上がB2B SaaS企業によって調達されたことが分かっています。

Frontegg社のCEO兼共同創業者であるSagi Rodin氏は、「今日、ビジネスアプリケーションのユーザーは、最新の認証方法を用いてシームレスに製品にサインアップし、チームメンバーを招待し、彼らの役割をコントロールし、組織全体のセキュリティポリシーを定義し、サブスクリプション階層をアップグレードすることを期待しています。
これらの機能を社内で構築することは、その複雑さ、繊細さ、範囲から、非常に多くのリソースを必要とします。
既存のユーザー管理製品は、認証を解決するだけで、チームや組織ではなく、個人を管理するために作られているため、部分的な解決策のみを提供しているのです」と述べています。

Sagi Rodin(CEO)とAviad Mizrachi(CTO)によって2019年に設立された同社によると、現在、急成長中のスタートアップからFortune 100企業まで、世界中の150以上のB2B SaaS企業のユーザー管理インフラとして利用されています。
顧客には、Datadog、Materialize、Okera、Hunters.AI、Tomorrow.ioなどが含まれています。

当団体について

日本とイスラエルを結ぶインキュベーション支援事業をワンストップにて提供しております。
スタートアップやベンチャー企業、また、当研究所からしかご紹介することが出来ないビッグプロジェクトのマッチング、紹介、参画募集や代理店募集など、すべて直付の紹介を行っております。

当団体からご紹介できるセキュリティサービス一覧はこちらから

facebook ツイート Linkedin ページをブックマークして共有する LINEで送る

コメントは受け付けていません。

single-column.php