COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年08月16日掲載

組織を守る企業向けブラウザ

企業向けブラウザ

ビジネスにおいて最も使用するアプリケーションはブラウザであるとも言われています。
ニーズをブラウザに組み込んだうえで、セキュリティを保護できる企業向けブラウザをご存知でしょうか。
企業向けブラウザを提供するイスラエルのサイバーセキュリティスタートアップについての記事をご紹介します。

Cisco社、サイバーセキュリティ新興企業Island社に1,000万ドルを出資

安全な企業向けブラウザを開発したIsland社は、3月に13億ドルの評価額で1億1,500万ドルを調達したシリーズB資金調達ラウンドの延長の一環として、今回の資金提供を受けました。

米ハイテク複合企業Cisco社が、サイバーセキュリティ新興企業Island社のシリーズB資金調達ラウンドの延長に出資することが明らかになりました。
同社に近い筋によると、Cisco社の投資額は1,000万ドル程度と推定されます。

安全な企業向けブラウザを開発したIsland社は、今年3月に13億ドルの評価額で1億1,500万ドルのシリーズBを調達しています。
このラウンドは、ニューヨークを拠点とするグローバルベンチャーキャピタルおよびプライベートエクイティ企業のInsight Partnersが主導したもので、同社はIsland社の以前の資金調達ラウンドも主導しています。
既存の投資家であるStripes、Cyberstarts、Sequoia Capitalもこのラウンドに参加し、Island社の当時の調達資金は2億ドル超となりました。

Island社は、シマンテックの社長兼COO、マカフィーのGM兼CTOを務めた共同創業者兼CEOのMike Fey氏と、Web分離技術を発明したイスラエル人で、Fireglassの創業者兼CTOを務めた共同創業者兼CTOのDan Amiga氏によって率いられています。
Amiga氏は、シマンテックがFireglassを2億5千万ドルで買収した際にFey氏と出会ったシリアルアントレプレナーです。
Amiga氏は他にも、Axis Security、Cycode、2021年8月にElasticに買収されたBuild.Securityなど、複数のサイバー系スタートアップの創業や投資に携わり、いずれも元Fireglassのスタッフが関わっています。
Island社の本社はダラスにあり、Fey氏が責任者を務め、R&Dセンターはテルアビブにあり、Amiga氏が責任者を務めています。

Island社は現在120人を雇用しており、そのうち70人はイスラエルにいます。年内にはイスラエルと米国でさらに50人を採用する予定だといいます。

Island社によると、金融、保険、医療、インフラ、テクノロジーなどさまざまな分野で、すでにかなりの額の有料顧客を獲得しているといいます。

同社は今年2月、企業向けブラウザを発表しました。同社の企業向けブラウザは、企業の中核的なニーズをブラウザ自体に組み込むことで、完全な可視性とラストマイル制御を組織に提供し、セキュリティ、IT、生産性の向上を実現するとともに、同じChromiumベースのエクスペリエンスを提供します。

Cisco社はこれまでに、Gong、Habana Labs、Guardicore、Innovidなど、18社のイスラエル企業に投資してきました。
また、同社は、昨年8月にEpsagonを5億ドルで買収するなど、過去1年半の間に3社を含む11社のイスラエル企業を買収しています。

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