COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年08月02日掲載

事実検証技術AI、広告への応用

誤報、フェイクニュース

SNSやネットには誤報やフェイクニュースがあふれています。
受け取る側のリテラシーが叫ばれますが、発信されるプラットフォーム側も対応に追われています。
イスラエルのAI広告検証企業の買収についての記事をご紹介します。

グローバル広告会社がイスラエルのファクトチェック・スタートアップを買収

世界で最も人気のあるプラットフォームで広告の適合性を判断するグローバル企業Zefr社は、イスラエルのAI広告検証企業AdVerif.ai社を買収しました。

AdVerif.ai社は、シーザリアに拠点を置くスタートアップで、広告主、パブリッシャー、広告ネットワークに検証ソリューションを提供しています。
同社は、世界中の50以上の事実検証組織を統合しており、機械学習アルゴリズムの訓練により、誤報を高速で特定し、ラベル付けし、測定することができます。
同社のアルゴリズムは、COVID-19の誤報を含む説得力のあるフェイク画像や投稿を識別することも可能です。

同社は2018年の設立当初、フェイクと本物のヘッドラインを区別するユーザーの能力をテストするゲームを提供していました。

「誤報の撲滅はブランドにとって重要であり、そのためには精度と拡張性を確保するためのテクノロジーソリューションへの投資が必要です」と、Zefr社のグローバルビジネス開発担当SVP、Chris Murphy氏は述べています。

ソーシャルプラットフォームはコンテンツモデレーションにかなりの資金を投入していますが、誤った情報は依然として残っています。
ニューヨーク大学とフランスのグルノーブル大学の研究によると、2020年の選挙の頃、誤報を流していたことで知られるニュース出版社は、評判の良いニュースソースに比べてFacebook上で6倍もの「いいね!」、シェア、インタラクションを獲得したことが分かっています。

「1年間この業界に精通した後、Adverif.aiのAIと技術主導のアプローチは、このトピックに拡張可能で偏りのないデータ駆動型のレンズをもたらし、当社の既存のプラットフォームであるCognition AIとシームレスに統合できる独自の機能を備えていることが明らかになりました。」

「我々は、Zefrのミッションに参加し、世界最大のプラットフォームでブランド適合性を拡張するためのクラス最高の技術ソリューションをもたらすことを嬉しく思います」とAdverif.ai社の創設者兼CEOであるOr Levi氏は述べています。
「私たちの技術は、広告主に誤報に関する正確で透明性の高いデータを提供するように設計されており、Zefrの一員としてAdverif.aiの可能性を最大限に実現することを楽しみにしています」と続けています。

Zefr社は、独自の技術でターゲティングされた動画広告を出稿する広告会社です。
テクノロジーと人間のレビューの両方を活用して個々の動画を選択することで、ブランドが動画広告キャンペーンを効果的に拡大できるようにします。

同社は、キーワードに依存するのではなく、特許取得済みのCognition AI技術を使用して、ブランドにより正確で透明性のあるターゲティングを提供します。
これにより、ブランドは、YouTube、TikTok、Metaなどのスケールの大きいプラットフォームにおいて、コンテンツの隣接性、つまり広告が掲載される場所をよりよくコントロールすることができるのです。

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