COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年08月01日掲載

量子コンピューティング技術の展望

量子コンピューティング

量子コンピューティングとは、量子力学の法則を用いて古典的なコンピュータには複雑すぎる問題を解決する、急速に台頭しているテクノロジーです。
イスラエルでは国を挙げて量子コンピューティングの技術革新を目指しています。
イスラエルの量子コンピューティング研究開発センターについての記事をご紹介します。

イスラエルが2,900万ドルの量子コンピューティングの研究開発センターを発表

イスラエルは、量子コンピューティングのための世界初の研究開発センターを設立します。

この研究開発センターは、イスラエルの産業界や学術界に、通常のコンピュータの数百万倍の速度で動作するフルスタックの量子コンピュータへのアクセスを提供し、直接計算を実行させ、将来的にはクラウドへのアクセスも可能にする予定です。

プロジェクトの総予算は1億NIS(2,900万ドル)で、イスラエル技術革新庁が3年間で負担する予定です。
同庁は、量子コンピュータの制御と運用のためのハードウェアとソフトウェアのソリューションを開発するQuantum Machines社をセンターの設立に選定したと発表しています。

同センターは、3つの異なる量子処理技術(超伝導量子ビット、冷イオン、光コンピュータ)に関するハードウェアとソフトウェアの全レイヤーに焦点を当てています。

イノベーション・科学技術省のオリット・ファルカシュ・ハコーエン大臣は、このセンターを「イスラエルの民間技術の不屈の精神における実質的な飛躍」と表現しています。

イスラエル・イノベーション・オーソリティの会長であるAmi Appelbaum博士は、次のように述べています。
「このセンターは、イスラエルの産学が研究開発インフラにアクセスできるようにすることで、産業界の既存の技術革新を飛躍的に進展させる技術的ニーズに対応したサービスを提供することになるでしょう。」

さらに、「このセンターは、既存の戦略的市場の失敗に対する答えであり、画期的で破壊的な技術の最前線において、業界が主導的地位を維持できるようにするという当局の政策の一部なのです」と続けています。

イスラエル国防省は、軍事利用のための量子技術開発に資金を提供するために、1億NISの追加入札を行う予定です。

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