COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年07月29日掲載

「砂漠技術」にも強いイスラエル

砂漠の課題に取り組むイスラエル企業

8200部隊の存在等を要因としてサイバーセキュリティに目が向けられることが多いイスラエル。
しかし、その高い技術力はサイバーセキュリティに留まるものではありません。
革新的なソリューションによって砂漠化を食い止めることができたイスラエルは、砂漠技術にも力を入れています。
砂漠技術とはどのような技術を含むのか、本分野でのイスラエルの強みとは何か、以下記事にてご紹介します。

イスラエルの砂漠技術に関する初のマップが完成、300社以上の企業が選定される

世界の砂漠の課題に取り組むイスラエルの強みと可能性を示すことを目的とした報告書が発表されました。

DeserTechとStart-Up Nation Centralの最初の年次報告書によると、300社以上のイスラエルの新興企業が、砂漠環境に特化した、あるいは適応する可能性のある技術を開発していることが、7月18日発表の報告書で明らかになりました。

地球表面の約40%を占める砂漠や乾燥地帯には20億人以上が住んでいます。イスラエルは革新的なソリューションによって砂漠化を食い止めた世界で唯一の国の一つであることに着目し、農業、エネルギー、水、インフラに関わる企業の分析が行われています。

この報告書は、砂漠の課題に取り組むイスラエルの強みと可能性を明らかにすることを目的としています。

報告書によると、303社の新興企業のうち、66社が本業の一環として砂漠化の課題に取り組んでいるといいます。

過去5年間で、この66社のうち22社が3億7,400万ドルを調達しています。そのほとんどが農業やインフラに携わる企業で、開発の初期段階にあります。

一方、水と再生可能エネルギーに取り組む企業の半数は、開発の先進段階にあります。これらの企業は、主に砂漠環境におけるスマート灌漑やスマートビルディングソリューションに注力しています。

報告書では、ネゲブ地域には数十の基礎・応用研究機関や、近年設立された多くのインキュベーターやアクセラレーターがあることから、砂漠技術の開発において中心的な役割を果たすことができると強調しています。

また、ネゲブ最大の都市ベエルシェバで現在開発中の「イノベーション地区」は、学術界、先端産業、研究病院、IDF情報部隊などのセクターを結びつけ、この都市を「起業のメトロポリス」として確立するための「有望な第一歩」となっていると述べています。

DeserTechの新興企業の約17%はネゲブ出身で、この地域の新興企業全体に占める割合は、全国的に見てもわずか2~3%であることを上回っています。

DeserTechは、Mirage Foundation Israel、Israel Innovation Institute、環境保護省、ベエルシェバにあるBen Gurion University of the Negevによって設立されました。

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