COLUMN Reika Saito / Israel Media
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Reika Saito / Israel Media

2022年06月17日掲載

サイバーセキュリティで天然ガス輸送接続を保護

データ化された重要インフラ

今や国の重要インフラにかかわる情報もすべてデータ化されています。
サイバー脅威が高まる中、重要インフラを守るためのデータセキュリティが求められています。
今回はイスラエル企業が欧州に提供するサイバーセキュリティ・ソリューションをご紹介します。

イスラエル企業、ポーランドとリトアニアの天然ガス接続にサイバーセキュリティ・ソリューションを提供

Waterfall社のUnidirectional Security Gatewaysにより、両国のガス伝送システム運用者間での運用データ転送を実現します。

イスラエルのOTセキュリティ企業であるWaterfall Security Solutions社とリトアニアのICT /OT 企業であるElsis TS社は、リトアニア(Amber Grid)とポーランド(Gaz-System S.A.)のガス伝送システムオペレーター間の運用データの転送を可能にするためにWaterfall社のUnidirectional Security Gatewaysを導入することを発表しました。

Waterfall社の発表によると、コロニアルパイプライン事件、ウクライナにおけるロシアの行動、標的型ランサムウェア行為などの脅威により、国家重要インフラのサイバーセキュリティに対する深刻な懸念が高まっています。
Unidirectional Security Gatewaysの導入により、天然ガス相互接続をオンライン攻撃から世界最強の保護で守ることができます。

この新しい天然ガス相互接続は、ポーランド、リトアニア、バルト海、フィンランドのガス輸送システムを欧州連合のパイプラインシステムに結合するものです。
Waterfall社によると、リトアニアのElsis TS社は、すべてのGIPL(Gas Interconnection Poland and Lithuania)関連施設でパイプラインプロセス管理と自動化を行い、この戦略的プロジェクトの実施に大きく貢献したとのことです。

データセキュリティと運用データの交換は、ガス伝送システムを制御するSCADAシステムにとって最も重要な問題の1つです。
Waterfall社のUnidirectional Security Gatewaysは、保護されたネットワークから外部システムへパイプラインの運用データを一方向に送信することで、各パイプラインにハードウェアによる保護を提供します。

このゲートウェイの導入が成功すれば、両社にとって最も重要なシステムを物理的なサイバー脅威から保護しながら、パイプライン運用の安全な連携が保証されます。

「Waterfall Security Solutions社とのパートナーシップは、GIPLパイプラインの自動化プロセスのセキュリティにとって戦略的に重要である」とElsis TS社のゼネラルディレクター(CEO)であるTomas Vrubliauskas氏は述べています。
さらに、「非常に革新的なWaterfall社の当技術は、両国のガス輸送システム間で安全に運用データを交換するために、最大限のサイバーセキュリティを確保するだろう」と述べ、期待をあらわにしています。

Waterfall Security Solutions社のCEO兼共同設立者であるLior Frenkel氏は、「Waterfall社は、GIPLパイプライン相互接続のセキュリティをさらに高め、運用効率を高めるための重要なデータの安全な交換を保証するためにElsis社と提携できることをうれしく思う」と述べています。

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