COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年06月03日掲載

契約締結から見るコンフィデンシャルコンピューティング

軍事級のセキュリティ

イスラエルの特徴の一つといえば、イスラエル国防軍の8200部隊。
そしてその軍事技術が民間に転用されていることではないでしょうか。
8200部隊出身者によって設立されたHUB Security社と、その軍事級のセキュリティサービスについてご紹介します。

HUB Security 1800万ドルの契約を締結
―コンピューティングハードウェアソリューション提供のため

テルアビブを拠点とするサイバーセキュリティハードウェア開発企業であるHUB Security社は、欧州企業とコンフィデンシャル・コンピューティング・ハードウェアソリューションを提供する長期フレームワーク契約を締結し、ハードウェアと経常サービスで1800万ドルに達すると予想されると、今週発表された内容で述べています。
同社はすでに、2022年に360万ドルの収益を見込んでいます。

このニュースは、同社がNasdaqで取引されているMount Rainier Acquisition Corp (RNER)と、今年中に実行される見込みの合併について拘束力のある契約を締結してから1カ月後に発表されたものです。

HUB Security社のCEOであるEyal Moshe氏は、「当社のコンフィデンシャル・コンピューティング・ソリューションは、1年以上にわたって世界中の大手企業や政府機関で多くの実証実験が行われてきた。現在、これらの試験運用を実際の取引に移行する機運が高まっている。
近々行われる12億8000万ドルのSPACによるMount Rainier Acquisition Corpとの合併は、米国市場やその他の市場へのアクセスを改善し、当社の売上をさらに増加させると考えられる。
当社の製品は市場でもユニークで、サイバー攻撃を受けてもシステム内で操作できるようになっている」と述べています。

2017年に設立されたHUB Security社は、AIや機械学習アプリケーション、重要インフラ、金融、クラウドサービスなどに軍事級のセキュリティを提供するサイバープラットフォームを設計しています。
企業の機密商業情報を高度な暗号化コンピューティングソリューションで保護し、敵対的な侵入による組織の崩壊を防ぐことを可能にします。
同社は、インテグレーション、ペンテスト、レッドチームサービス、DDoS攻撃シミュレーションなどのプロフェッショナルサービスも提供しています。

当団体について

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