COLUMN Reika Kikuchi
COLUMN

Reika Kikuchi

2019年07月24日掲載

イスラエル人の国民性

イスラエル人は、なんでもはっきりものを言うことで有名です。

興味があることやわからないことは遠慮なく尋ねるし、よく言えば他人に臆さず、コミュニケーションが効率的です。日本人によくあるように、出来ないことを出来ないとなかなか言えずにモゴモゴするイスラエル人に、私は一人として出会ったことがありません(本当に一人も!)。

たとえ返事がNoでも、あっけらかんとYesのようなトーンでぶつけてきます。

イスラエル人の国民性

イスラエル人のコミュニケーションスタイルは「軍隊」からきている?

中には、こういうイスラエル人のコミュニケーションの特徴を、IDF(Israel Defense Force=イスラエル国防軍)とともにあるイスラエル社会の文化が育んだもの、と言う人もいます。

ご存知のとおり、イスラエルでは国民皆兵ですから、男子も女子もIDFで数年間を過ごします。

これは私の勝手な想像ですが、誰でも軍隊に入れば、ある程度タスク志向になるし、また、はっきりとものを言うようになる、少なくとも、返事をうやむやにしておいてあとはそちらで汲み取ってくださいというようなコミュニケーションはしなくなるのではないかと思うのです。

なので、私は、イスラエル人の歯に衣着せぬ物言いをIDFに関連づけるこの説明は、結構当たっているのではと思います。

イスラエル人は「目的志向」を美徳と感じている節がある

イスラエル人を形容するときに、イスラエル人自身が使う言葉に、Tachles (תכל’ס)というものがあります。これは、もともと、「目的」だとか「実際的な観点」だとかを表すイーディッシュ語でした。

これが、tachlit (תכלית) という「目的」を意味するヘブライ語に変容していきます。

これの後ろにiをつけて tachliti (תכליתי) というと「現実的」とか「目的志向が強い」といった形容詞になります。私がイスラエルでヘブライ語の学校にいたとき、先生がこの言葉を重要な言葉として説明していたことをよく覚えています。そして、私の目から見たイスラエル人は、どうもtachliti (תכליתי)と形容されることを好ましく受け止めている・・・、どころか、自分たちでもそう形容していました。

日本人も、礼儀正しいとか約束を重んじる国民だと形容されることを好ましく受け止めている人が多いと思いますが、そういう感じでしょうか。

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菊地鈴華

大阪府生まれ、聖心女子学院高等学校卒、京都大学法学部、京都大学大学院法学研究科民刑事法専攻修了、テルアビブ大学ロースクールLL.M(知的財産法専攻)修了。広範な法人取引や商業取引において豊富な経験を有する日本の弁護士。インバウンド/アウトバウンド投資、国際貿易および紛争解決に関する問題に関して、世界中の多様な地域の顧客を支援。イスラエルに3年、エジプトに2年間拠点を置き、中東諸国の国境を越えたプロジェクトに携わる。現在は小笠原六川国際総合法律事務所でパートナー弁護士。

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