英Paysend社、イスラエルのフィンテックOkoora社と提携し現地市場拡大へ

英国とイスラエルのフィンテック企業が市場拡大を求めて提携締結

Paysend社は高速かつシンプル、安全で、Visa、MasterCard、Union Payカード、および150か国以上の通常の銀行口座にカード間で送金できるサービスを提供しています。
今回イスラエル市場での事業拡大のため、クラウドベースの自動為替リスク管理プラットフォームを開発するイスラエルとスイスのスタートアップOkoora社と提携を結ぶことになりました。これによりPaysend社はイスラエル内でOkoora社の持つネットワークや資源を利用し事業を拡大させることが可能になります。

英Paysend社、イスラエルのフィンテックOkoora社と提携し現地市場拡大へ

英国のフィンテック企業Paysend社は、クラウドベースの自動為替リスク管理プラットフォームを開発するイスラエルとスイスのフィンテックスタートアップ企業Okoora社と提携し、現地市場での事業を拡大し、国境を越えた決済取引を促進します。

イスラエルの金融リスク管理会社Ofakim Groupの創業者であるBenjamin Avraham CEOによって2021年8月に設立されたOkoora社は、その人工知能プラットフォームがグローバルに事業を展開する企業がさらされている為替リスクを軽減するとしています。

このプラットフォームは、為替レート、手数料、マージンの変動リスクを最小化するヘッジ戦略を含む、支払いと受領のための外貨取引の計画と制御において企業を支援するコマンドセンターを備えています。
AIベースの通貨管理システムは、顧客の活動や特性を継続的に分析し、アラートや推奨機能を使って、競争力のあるレートで100通貨以上のクロスボーダー決済や取引を実行することができます。

イスラエルとスイスのフィンテックスタートアップとの提携の一環として、Paysend社はOkoora社のプラットフォームを使用し、イスラエルの消費者に決済ネットワークを提供し、イスラエルのすべての清算機関への支払いを促進します。消費者が170カ国でいつでも送金、請求、受け取りができる英国企業の決済ネットワークは、Okoora社のシェケル取引の仮想システムにアクセスできるようになったことによって、「伝統的な銀行の複雑さを回避できる」と両社は声明で述べています。

「Paysend社は、イスラエルに市場があることを理解しています」とOkoora社のAvraham氏は語りました。「私たちは、Paysend社がイスラエル市場で事業を展開し、拡大するために必要なもの、すなわち、規制、現地の銀行とのつながりが深いため資金移動のためのインフラ、流動性と換金源、そしてイスラエル・シェケルで彼らのニーズに合った素晴らしい相場を提供できるものを持っています。」

「私たちは主に大企業や法人にサービスを提供しており、そのため取引量は非常に大きくなっています。一方、Paysend社は送金を希望する個人にサービスを提供しており、私たちのプラットフォームを利用することで、少額でも素晴らしい条件や契約を提供することができます」とAvraham氏は付け加えました。

この提携は、年初に発表された司法制度改革案の不透明感から、イスラエル人、地元の新興企業、起業家たちがここ数カ月、資金を引き上げたり、事業の一部を国外に移したりするために積極的な行動を起こしている中で実現されました。

「ここ数ヶ月、イスラエルから多くの取引が行われており、エコシステムの一翼を担っているとも言えるでしょう」とAvraham氏は言います。
「私たちはイスラエルから流出している大量の通貨が毎月増加していることに注目しており、Paysend社は個人に宛てて簡単な資金送金方法を提供している」と同氏は詳しく説明しました。

Paysend社の決済ネットワークを通じて、顧客は世界170カ国の銀行やクレジットカードに瞬時に資金を送金し、希望する通貨で回収・決済することができます。

現在までに、イスラエル郵政公社、自動車輸入業者、新興企業を含む7,000以上の企業や中小企業がOkoora社のプラットフォームを利用しており、月に総額数十億ドルにのぼる数万件の決済取引を処理している、と同社は述べています。

ブネイ・ブラクを拠点とするこのスタートアップ企業は、イスラエル、スイス、ドイツ、インドで合計70人の従業員を抱えていますが、他のヨーロッパ諸国へのサービス拡大を目指すため、今後従業員を倍増させる計画です。