COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年09月29日掲載

イスラエル、デジタルQOLで世界一位

デジタルQOL

働き方改革に伴い多く耳にするようになったQOL(Quality Of Life)という言葉。
デジタルに関するQOLは「DQL」とも呼ばれています。
イスラエルがDQLで世界一位を獲得した背景と今後の取り組みについての記事をご紹介します。

イスラエルがデジタルQOLで1位を獲得

SurfSharkのレポートによると、イスラエルはデジタル・クオリティ・オブ・ライフの総合得点で1位を獲得しました。

SurfSharkが発表した第4回デジタルQOL指数(DQL)によると、2022年にイスラエルが1位となり、2年間リードしていたデンマークを2位に押しやりました。この調査は117カ国、世界人口の92%を対象としています。

デジタルQOLとは?

デジタルQOLは、インターネットの質、電子政府、電子インフラ、インターネットの利用しやすさ、電子セキュリティの5つの指標で定義されています。

イスラエルは、これらの指標の多くで良好な結果を残しており、特に手頃な価格でインターネットを利用できることが特徴です。
イスラエルは今年、世界で最も安価なインターネットを誇っていますが、その主な理由は、驚くほど安価なモバイルインターネットです。
イスラエルは、長期にわたるインフレと物価の上昇にもかかわらず、リーダーボードのトップに立っています。
イスラエルのワーストスコアは電子政府で、世界第33位、インターネット品質サービスは第21位、電子インフラと電子セキュリティはそれぞれ第28位と第32位となっています。

世界で最も安価なインターネット

イスラエルのモバイルインターネットは世界で最も安価ですが、固定ブロードバンドの低価格化についてはまだ改善の余地があります。
昨年以降、イスラエルではブロードバンドインターネットの利用しやすさは改善されておらず、世界第28位となっています。
しかし、モバイルと固定インターネットの両方を考慮すると、イスラエルは依然として総合的なインターネットの利用しやすさ指数で最高を誇っています。

世界的に見ると、ブロードバンドインターネットの低価格化が進む傾向にあります。レポートでは、現在のインフレにより、インターネットを必要とする低所得世帯への圧力がさらに重くなっていることを指摘しています。
また、SurfSharkの調査によると、インターネット接続が最も貧弱な国は、そのために最も長く働かなければならないことがわかりました。

最近、通信省は光ファイバーによるインターネットの普及に力を入れていますが、光ファイバーへの移行が長期的にブロードバンドのコストを安くすることに大きく貢献するかどうかは不明です。

SurfSharkのPR責任者であるガブリエル・ラカイティテ・クラウスケ氏は、「デジタル生活の質が高い国は先進国の傾向がありますが、我々のグローバル調査では、デジタルな幸福はお金で買えるとは限らないことがわかりました」と述べています。

「このため、4年連続でデジタル生活の質の分析を続け、さまざまな国が国民のための基本的なデジタル必需品の提供にどのように対応しているかを見ています」と述べています。
「最も重要なことは、私たちの研究が百万人もの人々が苦しんでいるグローバルデジタルデバイドの全体像を示すことを目指していることである」と続けています。

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