COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年09月13日掲載

継続的なセキュリティ検証ツールへの注目

拡張セキュリティ体制管理

セキュリティ体制において、評価や検証だけでは不十分であり、加えて分析ツールや管理ツールが重要となっています。
XSPMと呼ばれる包括的なソリューションを提供するイスラエルのサイバーセキュリティ企業。
今回は同社の技術と調達についての記事をご紹介します。

イスラエルのサイバーセキュリティ企業Cymulate社、7,000万ドルを調達

テルアビブを拠点とするスタートアップは、セキュリティ専門家に、オンプレミスおよびクラウドのサイバーセキュリティに継続的に対応し、検証し、最適化する能力を提供します。

イスラエルのサイバーセキュリティ企業であるCymulate社は9月6日、既存投資家のワンピーク、サスケハナ・グロース・エクイティ(SGE)、バーテックス・ベンチャーズ・イスラエル、バーテックス・グロース、デル・テクノロジーズ・キャピタルとともに7,000万ドルのシリーズD融資ラウンドを完了したことを発表しました。
これにより、Cymulate社がこれまでに調達した総額は1億4,100万ドルに達しました。

テルアビブに拠点を置くCymulate社は、SaaSベースの拡張セキュリティ体制管理(XSPM)を提供し、セキュリティ専門家に、mitre-attackフレームワーク全体でエンドツーエンドの可視化により、オンプレミスおよびクラウドサイバーセキュリティに継続的に対応し、検証し、最適化できる能力を与えています。
このプラットフォームは、あらゆるサイバーセキュリティの成熟度レベルの組織に対して、導入と利用が簡単な、専門家と脅威インテリジェンスに基づく自動化されたリスク評価を提供します。
また、組織の環境やセキュリティポリシーに合わせた侵入シナリオや高度な攻撃キャンペーンを生成し、レッドチームやパープルチームを作成・自動化するためのオープンなフレームワークを提供します。

今回の資金調達は、Cymulate社の技術的能力を拡張し、グローバルな成長を加速させるために使用されます。同社は2021年に年間経常収益(ARR)を2倍以上に拡大し、北米だけで200%以上の成長を遂げました。
Cymulate社は、Fortune 500企業やOptiv、Wiproなどの戦略的パートナーを含む500以上の顧客をグローバルに抱えています。
2022年末までに、Cymulate社はマーケティング活動の拡大を継続するため、従業員を75%増加させる予定です。

Cymulate社は、CTOのAvihai Ben-Yossef氏、CEOのEyal Wachsman氏、サイバーセキュリティ・スタートアップの連続起業家・投資家のEyal Gruner氏により2016年に設立されました。

Wachsman氏は、「あらゆるビジネスが高度な脅威と戦うための準備をしなければならない市場において、サイバーセキュリティの絶え間ない激動に迅速に対応し、イノベーションを起こす私たちのチームの能力を誇りに思います。
既存の投資家からの資金調達は、当社の会社、方向性、継続的なビジョンに対する信頼のさらなる証しです。
次のイノベーションのマイルストーンに到達し、世界中の新しい市場に拡大することを楽しみにしています」と述べています。

当団体について

日本とイスラエルを結ぶインキュベーション支援事業をワンストップにて提供しております。
スタートアップやベンチャー企業、また、当研究所からしかご紹介することが出来ないビッグプロジェクトのマッチング、紹介、参画募集や代理店募集など、すべて直付の紹介を行っております。

当団体からご紹介できるセキュリティサービス一覧はこちらから

facebook ツイート Linkedin ページをブックマークして共有する LINEで送る

コメントは受け付けていません。

single-column.php