Reika Saito / Israel Media
2022年06月23日掲載
テルアビブ、エコシステムランキングで世界7位に
- イスラエルのニュース
世界のテクノロジーを牽引するテルアビブ
イスラエルのイノベーション中心地であるテルアビブ。
イスラエルの緊密な起業家コミュニティや強力な研究開発、教育熱心な国民性、政府の支援などが評価され、テルアビブはエコシステムランキングでトップ10入りを果たしています。
テルアビブのどこが高く評価されているのか、詳しく知ることができる記事をご紹介します。
テルアビブ、世界最高のテクノロジー・エコシステムの年間リストで7位にランクイン
米国の調査会社Startup Genomeによる、スタートアップとイノベーションにとって世界で最も魅力的なエコシステムの年間調査において、テルアビブが第7位にランクインしました。
前回の報告以降、テルアビブのスタートアップエコシステムは1,200億ドルの価値を達成し、10億ドルのエグジットを3件記録しています。また、スタートアップ企業は過去最高の200億ドルを調達しています。
テルアビブでは、新たに30社のユニコーン(評価額10億ドル超の企業)が誕生し、20社が株式公開し、40億ドルを調達しました。
また、130社以上の多国籍企業がテルアビブにイノベーションセンターを置いているとのことです。
6月14日に発表されたこの調査は、世界140カ所の主要なエコシステムにおいて、世界のスタートアップ産業をマッピングしたものです。
Startup Genomeのモデルによると、エコシステムのランキングが高いほど、アーリーステージのスタートアップが世界的な成功を収める可能性が高くなります。
テルアビブは、パフォーマンス、ナレッジ、コネクティビティ、エグジットにおいて最も高いスコアを獲得しており、最大の弱点はローカルマーケットへのリーチでした。
新しい特許の数は昨年から169%増加し、AI、サイバーセキュリティ、ビッグデータおよび分析が最も強い分野でした。
同市の企業が撤退するまでの平均期間は7年で、世界平均の9.4年よりも早い結果となっています。
シードラウンド、シリーズAラウンド、ベンチャーキャピタルの合計の資金調達額は、いずれも世界平均を大きく上回りました。
報告書は、イスラエルの緊密な起業家コミュニティ、強力な研究開発、教育熱心な国民性、政府の支援に言及し、一人当たりの起業数が最も多く、テルアビブだけでも約3,000社に上るとしています。
テルアビブのエコシステムは、中東の他の都市をはるかに凌駕しており、ベスト40に入る中東都市は他にありませんでした。
テルアビブに次いで、ドバイ、カイロ、リヤド、アブダビが上位にランクインしています。
世界のエコシステムのトップは、1位がシリコンバレー、2位がロンドンとニューヨークが同率で続いています。4位はボストン、5位は北京、6位はロサンゼルスでした。
テルアビブを追いかけてトップ10に入ったのは、上海、シアトル、ソウルでした。
テルアビブは昨年も7位にランクインしており、テルアビブとエルサレムがロサンゼルスと同率で6位にランクインした2019年から1つ順位を落としたことになります。
報告書によると、スタートアップ企業は昨年、世界経済に6兆4,000億ドルの価値を付加しました。
テクノロジー企業は、パンデミック開始以来、非テクノロジー企業の2.3倍に成長し、昨年は過去最高の540社がユニコーンの地位を獲得し、2020年の150社から大幅に増加しています。
2012年から毎年発行されている「Global Startup Ecosystem」レポートは、世界のスタートアップ・シーンを包括的に調査したものです。
このレポートをまとめるために、グループは300のパートナーと協力し、280以上のイノベーションエコシステムのデータと調査を照合し、主要140社をランク付けし、300万社のスタートアップを分析しています。
Startup Genomeは、サンフランシスコに拠点を置く大手調査会社で、2012年から毎年、世界のスタートアップ・エコシステムのランキングを発表しています。
同社は、テルアビブをクリーンテック分野で世界第2位、アグテック分野で世界第4位にランク付けしています。
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