COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年05月31日掲載

スタートアップ DDoS攻撃阻止のため資金調達

DDoS攻撃を事前に防ぎ、信用を守りましょう

DDoS攻撃を受けるとウェブサイトへのアクセス不可やネットワークの遅延が発生し、
その結果、対象とされた企業や組織では、金銭面だけでなく信用面でも大きなダメージを被ります。
DDoS攻撃を事前に防ぐことは企業・組織そのものを守ることかもしれません。
DDoS攻撃への対応は後手に回ってしまうことが多いですが、攻撃を事前に防ぐ、先手の技術がイスラエルにはあります。
攻撃の的となる脆弱性を検出、修正し、さらに修正内容を検証することでDDoS攻撃を緩和する技術と
その技術を持つイスラエルのスタートアップ、MazeBolt Technologiesについてのニュースをご紹介します。

サイバーセキュリティのスタートアップMazeBolt、1,000万ドルを調達。DDoS攻撃阻止のため
—DDoS攻撃を事前に防ぐ同社の技術とは

イスラエルのサイバーセキュリティ企業MazeBolt Technologiesは、既存株主による1000万ドル規模の資金調達を完了し、サイバーセキュリティ分野のリーダー2人を顧問に迎えた。
米国家安全保障局(NSA)の元顧問弁護士Glenn Gerstell氏と、Impervaの元創設者兼CTOのAmichai Shulman氏である。

MazeBoltは、DDoS攻撃の緩和を専門としている。悪意ある者が被害者のプラットフォームやウェブサイトに集中的に大量のトラフィックを流し、それによって一時的にプラットフォームやウェブサイトが利用できなくするのを防ぐ技術だ。

MazeBolt RADARは、DDoS攻撃のリスクを劇的に軽減する特許取得済みの技術であり、3年以上の開発とベータテストを経て、昨年、商業的に導入された。
RADARは、ネットワークとサービスの攻撃面全体を継続的にテストし、生産の有効性を中断させることなくDDoS攻撃に対する脆弱性を検出する。
脆弱性が検出されると、既存のすべての脆弱性を先手を打って修正し、さらにその修正内容を検証することができるのだ。

これまでのDDoS攻撃では手動による事後的な復旧が必要であった。
しかし、同社の技術により、使用するDDoS攻撃軽減プラットフォームに関係なく、Webに面したネットワークのすべてのDDoS攻撃をほぼ完全に自動的に軽減するものへと変化させることが可能である。

RADARのデータによると、全組織の約48%がDDoS攻撃にさらされており、最も影響を受けている分野は、銀行、フィンテック、オンライン決済、通信、ゲーム、政府機関やインフラストラクチャである。

MazeBoltのCEO兼創業者であるMatthew Andriani氏は、「私たちの当面の重要な課題は、この世界初の製品が利用可能になり、複数の業界や環境での商業利用が広範囲に実証されているという事実を、サイバーセキュリティの意思決定者に知ってもらうことだ」と述べている。

「完全商業化の初年度である2021年の間、完了したすべての実証実験が新しいRADARの顧客につながったことは喜ばしいことであった。」
「さらに、今日まで、MazeBolt RADARを完全に実装した顧客ではDDoS攻撃を完全に防いでいるのだ」とMatthew Andriani氏は続けた。

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