企業の”常識”となりつつある企業向けブラウザ

ユーザーとデータ保護を可能にするブラウザ

企業向けブラウザがセキュリティ・ソリューションを提供することは、イスラエルでは当たり前になっています。
データの改ざんや電子透かし、多要素認証の挿入といった高度なセキュリティまで可能にするブラウザを開発するイスラエルのスタートアップ。
同社の技術力と調達についての記事をご紹介します。

Island社、評価額13億円のエンタープライズブラウザでさらに6,000万ドルでシリーズBを延長

Mike Fey氏とDan Amiga氏が設立したIsland社は、今年初めの評価額を維持し、すでに総額2億7,000万ドルを調達しています。

エンタープライズブラウザを開発するサイバーセキュリティ企業Island社は、11月10日、Georgianが率いる6,000万ドルの投資でシリーズBを延長し、13億ドルの評価額を発表しました。

この延長により、Island社は、Insight Partners、Stripes、Sequoiaといった企業や、戦略的投資家のCisco Investmentsから、現在までに総額2億7,000万ドルを調達したことになります。

Island社は今年3月に最初のシリーズBで1億1,500万ドルを13億ドルの評価額で調達しており、今回の延長は同社の評価額を再確認するものです。

Island Enterprise Browserは、企業がSaaSや社内のWebアプリケーションとやり取りするまさにその時点で、ユーザーとデータを保護することを可能にします。
このブラウザを使えば、コピー、ペースト、ダウンロード、アップロード、スクリーンショットのキャプチャといった基本的な保護から、データの改ざん、電子透かし、多要素認証の挿入といった高度なセキュリティ要求まで、セキュリティチームはラストマイルを完全にコントロールすることができます。

Island社は、シマンテックの社長兼COO、マカフィーのGM兼CTOを務めた共同創業者兼CEOのMike Fey氏と、Web分離技術の発明者でありFireglassの創業者兼CTOだった共同創業者兼CTOのDan Amiga氏によって、今年初めにステルスから脱出したばかりです。Amiga氏は連続起業家で、シマンテックがファイアグラスを2億5千万ドルで買収した際にFey氏と知り合いました。Amiga氏は、Axis Security、Cycode、2021年8月にElasticに買収されたBuild.Securityなど、Fireglassの元社員が関わった他の複数のサイバー系スタートアップの創業と投資に携わっています。

Island社の本社はダラスにあり、Fey氏が責任者を務め、R&Dセンターはテルアビブにあり、Amiga氏が責任者を務めています。現在、従業員数は150名で、さらにスタッフを募集しています。

「エンタープライズブラウザが初日から顧客に価値あるソリューションを提供し、企業における常識になりつつあることを実感しています。製品の有効性と成功は、市場での機会にも変換されます。この2年間で、顧客とスタッフの数が大幅に増加し、世界でもトップクラスの経営と技術を構築するなど、非常に速い成長率を実証しています」とAmiga氏は述べています。

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