COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年10月26日掲載

スマートフォンのデータ収集がはらむ危険性と対策

MAID(Mobile Advertising ID)

モバイル広告ID(Mobile Advertising ID、MAID)とは、企業がネット上を横断して(匿名化した)ターゲットを追跡するためのものです。
情報自体は匿名化されていますが、同じIDの別のデータベースと照合することでスマホ所有者の個人情報を特定できることが知られています。
このデータ収集から消費者を守る、プライベートな製品と展開するイスラエルのスタートアップについての記事をご紹介します。

携帯電話を覗き見されないようにするイスラエルのスタートアップ企業

モバイルテクノロジーのスタートアップ企業であるUnplugged社は、消費者のプライバシーを不要な監視や分析から保護しながら、オンラインでのコミュニケーションやブラウジングを支援する企業です。

スマートフォンにはMAID(Mobile Advertising ID)が搭載されており、広告主はあなたの位置情報や閲覧履歴など、ユーザーの行動をもとに、最適な広告を配信することができます。
このデータは、すべての無料アプリとほとんどの有料アプリを通じて収集されます。

データ収集は、Google Mapsのようなインターネットの必需品を生み出し、魅力的なパーソナライズされたオファーを生み出しており、必ずしも悪意があることではありません。
しかし、消費者は自分の情報がどうなるのか、特にそれが間違った人の手に渡った場合、整合性がとれないことが多いという事実があります。

設計上、データは電話番号、電子メール、その他の連絡先など、デバイス上の他の個人情報とは結びつかないようになっています。
しかし、十分なデータがあれば、情報を特定の人物に三角測量することが難しくないことは、何度も示されています。
パーソナライズされた広告は一見無害に見えますが、データをハッキングや詐欺、不当な監視に利用するなど、より悪質な行為への小さなジャンプなのです。

新しいモバイル技術のスタートアップ

モバイル技術の新興企業であるUnplugged社は、この課題に取り組むことを目的としています。イスラエルの有名な諜報部隊8200出身のベテランが率いるこの会社は、同様のハイテク大手の携帯電話に代わる超プライベートな製品を消費者に提供しています。
同社の携帯電話とアプリは、消費者が不要な監視や分析から身を守りながら、オンラインでのコミュニケーションやブラウジングを行うことを可能にするものです。

「携帯電話の利用者が、個人情報を不正に利用されたというニュースが後を絶ちません。携帯電話のユーザーは、自分たちがどの程度の製品を用いているかを理解するようになっています。
私たちは、世界中の人々から、基本的人権であるプライバシーを取り戻す準備ができているという声を聞いています。
アプリとスマートフォンの発売を通じて、あらゆる層の一般の人々が、事あるごとに情報を吸い上げる企業に収益化される心配をすることなく、インターネットの自由なコミュニケーションの可能性を真に活用するための新しく革命的な方法を構築しています」と述べています。

最初のモバイルアプリの展開に続き、Unplugged社は将来のソフトウェアとハードウェアのリリースに向けて準備を進めています。
これらの開発には、2023年にリリース予定のスマートフォンや、独自のOSであるLibertOSが含まれます。

当団体について

日本とイスラエルを結ぶインキュベーション支援事業をワンストップにて提供しております。
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