COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年06月29日掲載

インフラやOT資産保護の必要性

求められるOT分野セキュリティ

オペレーショナルテクノロジー(OT)とは、交通手段やライフラインといった社会インフラにおいて、それに必要な製品や設備、システムを最適に動かすための「制御・運用技術」を意味します。
ITテクノロジーの広がりによりOT分野もサイバー脅威にさらされるようになってきています。
イスラエルのスタートアップが立ち上げた、OT分野の情報セキュリティサービス会社についての記事をご紹介します。

Matrix 2Bsecure社、OTの分野で情報セキュリティサービス会社を設立

Matrix 2Bsecure社は、MatixOT社という名前で新しい子会社を設立しました。
同社は、組織の資産、インフラストラクチャ、および産業機器の保護、制御、および監視を扱う分野であるオペレーショナルテクノロジー(OT)の分野でサイバーサービスを提供することが期待されています。
これにより、Matrix 2Bsecure社はこの分野の主要なサイバー企業になるとみられます。

Matrix 2Bsecure社は、10年以上存在するサイバーセンターを拡張し、OTインフラストラクチャ保護、数十人のアナリストを擁するコントロールセンター、運用インフラストラクチャでのOTの検出と識別のためのインテリジェンスおよび自動化機能などの革新的な機能とスキルを追加しました。
サイバー専門家によって24時間年中無休で活動しているコントロールセンターは、サイバーインシデントの評価、管理、識別、および対応に関連するすべての点で高く評価され、今日多くの組織にすでに接続されています。
また、防御センターは、確立され定義された概念によって独自に機能されています。OT機能とIT機能は完全に分離されており、必要に応じてシステム間の統合機能と連携して機能することが可能です。

MatixOT社はサイバー業界に加わり、情報技術(IT)の世界の情報セキュリティの分野でMatrix 2Bsecure社が現在提供しているサービスに加えて、OT分野のさまざまな業種を評価および保護するための包括的なソリューションを提供します。
とりわけ、同社は顧客に保護サービス、監視、評価、識別、対応管理、OTサイバーフィールドを介したサイバー攻撃からの回復、マネージドサイバーサービス(MSSP)、包括的なコンサルティング、リスク調査、レジリエンステストを提供します。
防衛システムの研究と実装が必要な保護の性質に応じて、同社はまた、サイバーインシデントに直面して組織が積極的かつ反応的に行動するのを支援し、回復して完全に戻ることができる活動モードを構築します。

新会社設立の必要性は、近年勢いを増しているインフラやOT資産の保護の必要性に関する高まるトレンドを認識した上で生まれました。
Matrix OT社が提供するサービスは主に、セキュリティ、政府、業界などのセクターに重点を置いて、すべての運用セクターの生産現場、企業組織を対象としています。
すでに同社のサービスを利用している組織には、IAI、空軍、法務省、ディスカウントバンク、およびエネルギー、水、食品、小売、スマートビルディングケミカルなどの業界で事業を行っている企業があります。

Matrix 2Bsecure社のCEOであるMottiChico氏は、「現代の世界にはITテクノロジーと開発が豊富にあり、その一部はOTプロセスと運用インフラストラクチャと絡み合っている。
その結果、OT環境もさまざまなサイバー脅威にさらされ始めており、それに応じて、近年、イスラエルおよび世界中のインフラストラクチャエンティティに対して多数のサイバー攻撃が実行されている。
これらの事実から、これらの資産の保護を即座に強化し、現場の物理的施設の脆弱性を大幅に軽減する、イスラエル市場向けの包括的なソリューションを作成する必要があるのだ」と述べています。

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