Reika Saito / Israel Media
2022年06月14日掲載
スペイン企業 AI搭載要約ツールに投資
- イスラエルのニュース
AI搭載要約ツールによって読書時間を削減
みなさんは一冊の本を読むのにどのくらいの時間をかけていますか?
手っ取り早く要点だけ知ることができたら、と考えたことはあるでしょうか。
イスラエル企業が開発した、AI技術を使った要点をまとめる機能に注目が集まっています。
そんな注目度を如実に表すスペイン企業による投資と、この注目の技術について紹介します。
スペインの通信大手、イスラエルに初の投資 今後さらに増える予定
Telefonica社のイノベーション部門は、世界中で800のスタートアップに投資し、現在はイスラエルに目を向けています。
スペインの通信大手Telefonica社のイノベーション部門であるWayraは、イスラエルに初めて投資を行い、CEOのRoee Barak氏が共同設立したAI搭載の要約ツール、Upwordのプレシードラウンドに参加しました。
Upwordは、ウェブページの重要な情報をユーザーに提供するクローム拡張機能を開発し、オンラインでの読書を10倍速くし、AIを搭載したメモや要約を生成して共有し、読んだり聞いたりすることを可能にしました。
Telefonica社はヨーロッパ最大の通信会社であり、世界でも5番目の規模を誇ります。
同社はWayraを通じて、過去10年間にすでに世界中の800のスタートアップに投資し、2億8500万ユーロの収益をあげています。
そして今回、スタートアップのエコシステムに巨額の資本を投下するためにイスラエルに上陸しました。
Telefonica社のリモートVC、Wayra Xの責任者であるLuisa Rubio氏は、エルサレムとテルアビブの起業家を訪問し、33カ国、3億7000万以上の顧客からなる世界市場への特権的アクセスによって製品をテスト・検証し、数百万の実際のユーザーを使ってスタートアップを「ハイパー・スケール」する機会を提供します。
Telefonica社はまた、投資先の新興企業に資本と事業開発の機会を提供しています。
Rubio氏は「イスラエルの新興企業エコシステムは世界で最も有望な起業家風景の1つであると信じている。Upwordに投資できることはこの上なくうれしいことなのだ」と述べています。
さらに、「我々は彼らの洗練されたAI技術を支援することで、人々が重要なアイデアを素早く捉え、読書時間の最大85%削減を可能にすることに興奮している」とも述べ、今回の投資を評価しています。
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