COLUMN Reika Saito / Israel Media
COLUMN

Reika Saito / Israel Media

2022年06月08日掲載

空飛ぶクルマ プロトタイプが公開

通勤手段=空飛ぶクルマ!?

毎朝の満員電車が一層嫌になる梅雨時期。
空飛ぶクルマに乗って通勤できたらどれだけストレスから解消されるでしょうか。
そんな夢のような技術開発が進められているイスラエルにて公開された、
パーソナル電気飛行機についてご紹介します。

AIR社 ケンタッキーダービー会場で空飛ぶクルマのプロトタイプを公開

参加者は、2024年に発売される予定のパーソナル電気飛行機の機内シミュレーターを使ってバーチャルフライトを体験しました。

2021年10月、イスラエル現地メディアは、イスラエルの空飛ぶクルマのスタートアップ企業が、パーソナル電気飛行機(eVTOL、「垂直離着陸」の略)の予約受付を開始したことを報じました。

この最新かつ最高の通勤手段を開発したAIR社は、この度、初の本格的なプロトタイプを公開。ケンタッキーダービーの会場で、この空飛ぶ乗り物は公開されました。

実際に離陸・飛行することはありませんでしたが、参加者は機体に座り、シミュレーターを使って「バーチャルフライト」を体験することができました。

また、AIR社はフロリダにUAM(「都市の空中移動手段」の乗り物)のショールームとディーラーを設立するため、Aeroauto社と新たに提携することを発表しました。

Aeroauto社のCEOであるSean Borman氏は、「人々は何十年もの間、この素晴らしいマシンに夢を抱いてきた」と述べています。「国際的なメーカーをAIRブランドアンバサダーとして北米に紹介し、販売、サービス、顧客トレーニングセンターの北米主要販売店となることは、大変光栄なことである」と続けています。

興奮の一方で、AIR社にはまだやるべきことがたくさん残されています。同社は現在、「ホバーテスト」の開始準備中であり、米国での空飛ぶクルマの運用を正式に申請するため、FAAと協働しています。顧客への納入は2024年以降とされており、数年待ちではありますが競合他社よりも数年早い対応です。

これまでのところ、AIRは落下試験に成功し、機体の電源と通信システムの統合の第一段階を終了しています。同社の主力製品であるeVTOL「AIR ONE」は、折りたたみ式の主翼や格納式の着陸装置など、多くのユニークな機能を備えており、郊外の平均的なガレージに収まることができるようになっています。

「AIR ONE」は、8つの垂直上昇ローターで推進する電動バッテリー駆動の固定翼2人乗り機です。1回の充電での航続距離は110マイル、最高速度は時速150マイルです。最大積載量は440ポンドで、1時間以内に充電が完了します。この革新的なeVTOLの床の一部はガラスでできており、通勤途中の暇つぶしには最適です。

AIR社のCEOであるRani Plaut氏は、昨年イスラエル現地メディアの取材に対し、同社の目標を「実用的な航続距離と価格を持つ、自動車と同じくらい手軽なものを作ること。それができれば、本当の意味で変化をもたらすことができると思う」と語っています。

空飛ぶクルマの開発に取り組んでいる他のイスラエルの新興企業には、Urban Aeronautics社、Eviation社、Pentaxi社、Flytrex社があります。

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