COLUMN Reika Saito / Israel Media
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Reika Saito / Israel Media

2023年02月21日掲載

レンズの度数調節を瞬時に行う次世代型サングラス

デザイン性と機能性を兼ね備えた次世代メガネ

イスラエルのスタートアップ企業であるDeep Optics社が開発した32°N グラスはサングラスのテンプル部分をスライドさせることで、レンズの度数を遠近それぞれ自分専用に調節できるという画期的なメガネです。
スタイリッシュなデザインが魅力的であるこのサングラスを着用すれば外出の際に「手元のスマートフォンが確認しにくい」「お店のメニューが読めない」という事態に陥ることがありません。
そんな次世代型のメガネを発表したDeep Optics社の記事をご紹介します。

イスラエルのスタートアップが生み出した革新的なオールインワンメガネ

イスラエルのスタートアップ企業は、液晶の薄い層を応用して、レンズの度数を瞬時に変化させる技術を開発しました。フレームアームに沿った 1本のシフトにより、サングラスに自分だけの処方箋が追加されます。

Deep Optics社はこのサングラスを、「あらゆる距離でフォーカスを変えることができる、最初で唯一のアダプティブ・フォーカスサングラス」であると述べています。 この技術により、メガネのデザインに余分な重量やかさばりが追加されることはほとんどありません。

同社はメガネのレンズの強度を変えるために、テレビ、ノートパソコン、スマートフォン、時計に見られる液晶を利用する方法を発見しました。
着用者は、メガネのテンプル部分に組み込まれた小さなプロセッサをスライドさせて起動し、そのプロセッサが個人の倍率に合わせたレンズデータを計算します。
そのデータは、ダイナミックレンズ内の数百万の小さな液晶ピクセルに送信されます。 これにより、電気的状態を変更し、瞬時に回転してユーザーにピントを合わせることができるのです。 ピクセル化された液晶レンズは、人間の目と同じような働きをし、高画質なダイナミックレンズを無限に作り出せるのです。

CEOのYariv Haddad氏は「携帯電話を開いてカメラを取り出すと、中に小さなモーターが入っていて、レンズを動かしているのがわかります。
液晶の最も重要な特徴は、電子的に制御できる非常に薄い透明な層でありながら、動かないことです。フォーカスが異なるごとに、異なる電圧プロファイルを適用し、異なるレンズを作り出します。」

年齢とともに、目のピントを合わせるメカニズムが低下するため、近くのものを読むことから遠くを見ることへの切り替えに苦労するようになります。 Deep Optics社の次世代液晶メガネは、遠用メガネに老眼鏡の機能を追加したものです。
「最初のモデルは処方箋に基づくものではありません」と Haddad 氏は結論付けています。
しかし、来年には近視や遠視の人でも処方箋があればメガネが使えるようになるとの見通しです。

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