Reika Saito / Israel Media
2022年10月14日掲載
ブラウジングリスクの監視と検出
- イスラエルのニュース
Webブラウザセキュリティ
クラウドの普及により、ブラウザはハッカーの格好の攻撃対象となっています。
マルウェアを付与したファイルのダウンロードやパスワードの流出など、ブラウザを踏み台としたサイバー攻撃は後を絶ちません。
ブラウザ・セキュリティ・ソリューションのプラットフォームを提供するイスラエルのスタートアップの調達についての記事をご紹介します。
LayerX社、750万ドルのシードラウンドを獲得しすべてのブラウザを安全にする
イスラエルのスタートアップが開発したプラットフォームは、ユーザー体験に悪影響を与えることなく、既存のウェブブラウザを保護・管理可能なワークスペースに変貌させます。
ブラウザ・セキュリティ・ソリューションを開発したサイバーセキュリティスタートアップのLayerX社は10月3日、Glilot Capital PartnersとKmehin Venturesから750万ドルのシードラウンドを獲得したことを発表しました。
これにはFinSec Innovation Lab by Mastercard、Enel X、Int3、GuideStar、サイバーセキュリティ関連のエンジェル投資家が名を連ねています。
LayerXは、市販されているすべてのブラウザと連動して動作するため、既存のブラウジング環境を維持しながら、セキュリティ管理者はあらゆるブラウザを安全でカスタマイズ可能な直感的なワークスペースに変換する柔軟性を持つことができます。
LayerX社のCEO兼共同設立者であるOr Eshed氏は次のように述べています。
「ChromeやSafariが問題なのではありません。ウェブブラウザは生産性とセキュリティのために完璧に構築されています。組織に脅威を与えるのはウェブブラウザ上でのユーザーのやり取りなのです。
当社の技術は、セッションを深く分析し、ブラウザを真に安全に保つために必要なセキュリティの重要な層を追加することに重点を置いています。
私たちのソリューションは、どのような組織やネットワークにも適合し、より少ないリソースでより高いセキュリティを提供します。」
LayerX社の「Plexus」エンジンは、潜在的なブラウジングリスクをすべて高解像度で監視し、侵入する脅威を検出します。
クライアントサイドとバックエンドの両方で動作するデュアルAIエンジンを導入することで、LayerXはブラウザベースの幅広いセキュリティ脅威に対する企業の保護機能を強化します。
高度な機械学習を使用してブラウザをより明確に可視化し、高解像度の監視、リスク分析、ブラウザ制御メカニズムを提供します。
クラウドの普及により、ブラウザはハッカーの格好の攻撃対象となっており、その結果、無数のデータ損失が発生し、その件数は増加の一途をたどっています。
従来のブラウザは、ハッカーにだまされてマルウェアをダウンロードさせられたり、機密情報やパスワードを知られたりしやすい環境にあり、またデータが無制限に出入りするため、企業はコンプライアンス違反の危険にさらされています。
これらの弱点を克服しようとする新たなソリューションは、主にスタンドアローンのセキュアWebブラウザや、ブラウジング体験やワークカルチャーに影響を与えるサンドボックス環境に焦点を当てています。
「クラウドへの移行により、ブラウザは職場のすべての人にとって最も中心的なツールとなりました。
そのため、セッションを保護し、セキュリティチームに可視性と制御を提供するために、新しいセキュリティ層を追加する必要があることは明らかです」と、Glilot Capital Partnersの創設者兼マネージング・パートナーのKobi Samboursky氏は説明します。
「一方で、組織は従業員に100%のプライバシーと、彼らが望むツールを使用する柔軟性を提供する必要があります。LayerXプラットフォームは、セキュリティチームに最高のセキュリティと可視化レイヤーを提供し、従業員には最高の柔軟性、使いやすさ、プライバシーを提供できるのです」と述べています。
当団体について
日本とイスラエルを結ぶインキュベーション支援事業をワンストップにて提供しております。
スタートアップやベンチャー企業、また、当研究所からしかご紹介することが出来ないビッグプロジェクトのマッチング、紹介、参画募集や代理店募集など、すべて直付の紹介を行っております。
当団体からご紹介できるセキュリティサービス一覧はこちらから
single-column.php